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通信制大学情報

通信制大学とは

 1947年(昭和22年)に始まった通信教育課程は,現在では全国で約26万人が学ぶ規模にまで成長し,仕事と両立させながら学べる自由度の大きさ故に特に社会人や専業主婦の方々に受け入れられています。また定年退職後の生涯教育の場としても広く活用され,通信教育課程に在学する学生の年齢層は非常に広いものとなっています。文部省学校基本調査によると,通信課程学生の男女比は男子46.7%,女子53.3%(大学),男子38.1%,女子61.9%(短期大学)で,女性の活躍が目立ちます。年齢層で見ると,大学では18歳から50歳,短期大学では18歳から30歳までが多く,広い年齢層の人たちから支持されていることがわかります。

 通信教育は学校教育法(第54条の二および第69条の二)に定められた正規の高等教育課程であり,文部省の認可した大学・短期大学にのみ設置されています。いわゆる「通学課程」と異なる点は,主たる授業手段が面接授業(講義)ではなく在宅でのテキストによる自学自習であること,レポート提出が単位認定の基本条件であること,在学可能期間が通学課程より長いことなどです。通信課程を終了すれば,通学課程卒業者と同様に専攻分野に対応した「学士」の称号(短期大学通信教育課程終了の場合は「短期大学士」)が与えられます。ただし卒業証書(学位記)には「通信教育課程」の文言を明記されることが多いようです。
 最近では大学院修士課程にも通信教育部を設置する大学も現れ,通信教育は高等知識を学ぶひとつの手段として定着しつつあります。
 以下にその特長についてまとめてみました。


通信教育課程の特長と通学課程との比較

通信教育課程 通学課程
主たる授業手段 テキストによる自宅学習 面接授業(講義)
単位認定法 レポート提出(及び試験)
スクーリング・筆記試験
筆記・口答試験
在学期間 4年(大学)・2年(短期大学) 4または6年(大学)・2年(短期大学)
在学可能期間 通常10年程度 最長で在学期間の2倍
履修方法 正科生・聴講生・科目別履修生・特修生* 正科生・聴講生・研究生
学 位 修士・学士・短期大学士 博士**・修士・学士・短期大学士
学 費 比較的安価 (客観的に考えて)高い
*特修生: 高校中退などで大学入学資格を持たない人のためのコース。大学入学資格検定に合格(現在は,高卒資格認定試験と名称を変更しております),あるいは大学が定めた一定の単位を修得した場合に正科生に転入できる大学もある。
**博士: 課程博士・論文博士の別がある。全ての大学が博士学位を授与できるわけではなく,大学院博士後期課程を有する大学のみが博士学位を認定できる。

大学通信教育課程の教授形態

 通信教育課程の特色は,やはりその教育形態にあります。通信教育課程の教授形態には通信授業・面接授業(スクーリング),さらに放送授業があります。通信授業は,印刷教材による自学自習と2000字程度の課題論文作成(レポート)によって学習成果を報告し,添削指導を受けて学習を進めます。不明な点の質問も可能で,通信教育システムの一端を担っています。全単位のうち約3/4をこの方法で履修します。1科目の学習が終わるとレポートを作成し,それを大学の指導教員が添削指導するという形態で学習を進めます。
 所定のレポートを提出して合格すると単位修得試験(科目試験)を受ける権利が発生し,これに合格すれば単位が得られます(大学によって多少異なります)。試験は大学のキャンパスおよび主要地方都市に設けられた会場で土・日に行われることが多いようです。さらに定められたカリキュラムに則って面接授業(スクーリング)が開催されます。これは一定の時期・場所に本学講義棟で行われる教室授業をいい,大学では約30単位,短期大学では20単位前後をこの講義形態で取得する必要があります。卒業単位の約1/4はスクーリングに設定されていますが,この目的としては,通信授業だけでは十分に学習できない実験・実習・体育実技などの科目を学ぶことの他に,教職員や学友と友好を深めることなどがあげられます。なお,スクーリング期間は春・夏の長期休暇中に設定されていることが多いようです。
 一部の大学ではラジオ・テレビといった放送メディアを通じた放送授業を行っています。大学が独自に制作した講義番組をラジオ等で全国放送し,通信教育の学習促進に資しています。放送大学では衛星放送による講義番組を編成し,印刷教材と共に講義形態の二本柱としています。




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