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権利関係9回目
中間確認テスト


〔問 1〕 意思表示に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,正しいものはどれか。
1 相手方と通じてなした虚偽の意思表示は取り消すことができるが,この意思表示の取消しは善意の第三者に対抗することができない。
2 公序良俗に反する意思表示は取り消すことができるが,この意思表示の取消しは善意の第三者に対抗することができない。
3 成年被後見人が締結した契約は,原則として取り消すことができるが,この契約の取消しは善意の第三者に対抗することができない。
4 詐欺による意思表示は取り消すことができるが,この意思表示の取消しは取消し前の善意の第三者に対抗することができない。


〔問 2〕 AがBとの通謀虚偽表示に基づきその所有地をBに譲渡し,移転登記を完了した後,Bが,Cに対して負う貸金債務を担保するためその土地に抵当権を設定した。その際,Cは,AB間の譲渡が通謀虚偽表示であることを知らなかった。その後,Cが抵当権を実行しようとした場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。
1 Aは,AB間の譲渡が通謀虚偽表示であることを知らないことについてCに過失があるとして,抵当権の実行を拒むことができる。
2 Aは,AB間の譲渡が通謀虚偽表示であることをCが抵当権設定後に知ったとして,抵当権の実行を拒むことができる。
3 Aは,Cが抵当権の設定登記を完了していないとして,抵当権の実行を拒むことができる。
4 Aは,抵当権の実行を拒むことができない。

〔問 3〕 A所有の不動産につきAB間で売買契約が締結された場合に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか。
1 Aが成年被後見人である場合において,契約締結当時には完全な意思能力を有していたとき,Aは当該契約を取り消すことはできない。
2 Aが未成年者であり,法定代理人の同意を得ずに契約を締結した場合,Bが未成年者であっても,Aはなお,当該契約を取り消すことができる。
3 Aが被保佐人であって,Bが,Aに対し1月以上の期間を定めて保佐人の追認を得た通知をすべき旨を催告した場合,Aがその期間内に何らの通知を発しなければ,契約を取り消したものとみなされる。
4 Aが未成年者であり,法定代理人の同意を得ずに契約を締結した場合,Aの取消権は,Aが成年者となった時から5年間行使しないときは,時効によって消滅する。


〔問 4〕 AがBから代理権を与えられて,B所有の土地の売買契約を締結し,又は締結しようとする場合に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。
1 Aが未成年者である場合,Bは,Aの親権者の同意がないことを理由として,Aが締結した売買契約を取り消すことができる。
2 Aは,Bの同意がなくても,土地につきBを代理してAを買主とする売買契約を締結することができる。
3 Aが,CにだまされてCと土地の売買契約を締結した場合でも,Bが詐欺の事実を知りつつAに対してCとの売買契約を指図したものであるときは,Bは,詐欺を理由に売買契約を取り消すことができない。
4 Aが,Bの名を示さずDと売買契約を締結した場合には,Dが,売主がBであることを知っていても,売買契約はAD間で成立する。



〔問 5〕 A所有の不動産につき,Aを代理して賃貸借契約を締結する代理権を与えられたBは,この代理権の範囲を越えて,当該不動産をCに売却する契約を締結した。この場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。
1 Cは,Bの行為が表見代理に該当する場合,Aに対し土地の引渡しを請求しないで,Bに対し,損害賠償を請求することはできない。
2 Cは,Aに対し,相当の期間を定めて,その期間内にBの行為を追認するか否かを催告することができ,その期間内にAが確答しなかった場合,Aは,Bの行為を追認したものとみなされる。
3 AがBの行為を追認しない場合,Cは,Bの無権代理について善意無過失であれば,原則としてBに対し,契約の履行又は損害賠償を請求することができる。
4 AがBの行為を追認するまでの間は,Cは,Bの無権代理について悪意であっても,当該契約を取り消すことができる。


〔問 6〕 Aが無断でBの代理人として,B所有の不動産につきCと売買契約を締結した場合に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。
1 BがCに対して追認した場合,BC間の契約は,原則として契約の時に遡って有効となる。
2 Bが死亡し,Aが相続した場合,Aは,追認を拒絶することができる。
3 Bは,Cに対して追認を拒絶した後でも,追認をすることができる。
4 Aが無権代理人であることにつきCが悪意の場合,Bが追認しても,契約は無効となる。



〔問 7〕 AはBに建物を売却する契約を締結した。この場合の民法の規定に基づく履行遅滞に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。
1 当該建物の引渡し期日につき特段の定めをしなかった場合において,Bが代金の提供をしたとき,Aは,Bから引渡しの請求を受けた時から,遅滞の責任を負う。
2 Aの父の死亡後6カ月後に当該建物を引き渡す旨を定めた場合において,Bが代金の提供をしたとき,Aは,Aの父の死亡した日から6カ月を経過したことを知った時から,遅滞の責任を負う。
3 当該建物の引渡し及び代金支払いの期日が平成17年10月16日と定められている場合,Bがその期日に代金の提供をしなかったとしても,Aは,その期限が到来した時から,遅滞の責任を負う。
4 Bが平成17年10月1日に代金を支払った場合でも,当該建物の引渡し期日が平成17年10月16日と定められているときには,Aは,その期限が到来した時から,遅滞の責任を負う。


〔問 8〕 AがBに建物を売却する契約を締結した場合に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか。
1 AB間の売買契約成立後,Aの過失で建物が焼失した場合,Bは,Aに対して損害賠償を請求することができる。
2 地震が発生したため交通が不通になり,Bの代金の支払いが遅れた場合,Aは,Bに対して損害賠償を請求することができない。
3 AB間において違約金を定めた場合,その定めは,損害賠償額の予定と推定される。
4 AB間において債務不履行につき損害賠償の額を予定していた場合,裁判所はその額を増額することができない。



〔問 9〕 Aの所有する土地について,Aを売主,Bを買主とする売買契約が成立した。Aは土地を引き渡し,移転登記も完了したが,Bは履行期が過ぎたにもかかわらず,未だに代金を支払っていない。この場合の,債務不履行を理由とする売買契約の解除に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。
1 Aは,直ちに売買契約を解除することができる。
2 Aが売買契約を解除した場合,Aは,Bが土地を返還するまでの間は,その解除の意思表示を撤回することができる。
3 Aが売買契約を解除した場合,Aは,Bに対して損害賠償を請求することはできない。
4 土地がBからCへ譲渡され,移転登記も完了した後に,Aが契約を解除した場合,Aは,Cが解除の理由である債務不履行について悪意であっても,Cに対して土地の所有権を主張することはできない。


〔問 10〕 契約の解除に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか。
1 解除後の原状回復において,返還すべき金銭があるときは,その受領の時からの利息を付さなければならない。
2 債務の履行が債務者の責めに帰すべき事由によって不能となったときは,債権者は,相当の期間を定めて履行を催告しなければ契約を解除することができない。
3 契約の相手方が数人いる場合には,解除の意思表示は,その全員に対してしなければならない。
4 解除の意思表示がなされた場合,相手方が承諾をしなくても,解除の効果は生じる。



〔問 11〕 買主Aは,売主BとB所有の建物の売買契約を締結し,手付を交付した。手付について別段の定めがない場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち正しいものはどれか。
1 Aが手付を放棄して契約を解除したときは,Bは,手付により補填できない損害の賠償を請求することができる。
2 Aが,売買代金の一部を支払う等契約の履行に着手した場合は,Bが履行に着手していないときでも,Aは,手付を放棄して契約を解除することができない。
3 Aが手付を交付した後,Bの失火により当該建物が全焼し,その引渡しが不能になったときは,損害賠償額について別段の定めがない限り,損害賠償額は,手付の倍額となる。
4 Bが契約を履行しない場合,Aは,相当の期間を定めて履行を催告し,その期間内に履行がないときは,債務不履行を理由に契約を解除し,手付の返還を請求することができる。


〔問 12〕 A所有の建物につき,Aを売主,Bを買主とする売買契約が成立した。この場合,民法の規定によれば,次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 契約成立後,引渡し前に,第三者Cの放火により,その建物が半焼した場合,Bは,Aに対し代金の減額を請求することができる。
2 契約成立後,引渡し前に,地震により,その建物が滅失した場合,Aは,Bに対し代金の支払いを請求することができる。
3 契約成立後,引渡し前に,Aの失火により,その建物が滅失した場合,Bは,売買契約を解除することができる。
4 Aの転勤が決まったら売却する旨の条件がつけられている場合,条件の成否が未定のうちに,その建物が隣家からの延焼により滅失したときは,Aは,Bに対し代金の支払いを請求することはできない。



〔問 13〕 AがBに対して負っている金銭債務の弁済に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,誤っているものはどれか。
1 AB間で弁済場所について別段の定めがない場合,Aは,Bの現時の住所で弁済しなければならない。
2 Aの保証人Cは,Aの意思に反しても,Bに対して弁済することができる。
3 Aが請求したにもかかわらず,Bが領収証を交付しない場合,Aは,その交付がなされるまで,Bに対する弁済を拒むことができる。
4 Bの代理人と称するDにAが弁済した場合,Dに弁済の受領権限がなければ,Aの弁済は常に無効である。


〔問 14〕 AがBの所有地を長期間占有している場合の時効取得に関する次の記述のうち,民法の規定及び判例によれば,正しいものはどれか。
1 Aが善意で占有を開始した場合,過失があっても,所有の意思をもって,平穏かつ公然に10年間占有を続けたときは,Aは,その土地の所有権を時効取得することができる。
2 Aが善意無過失で占有を開始し,所有の意思をもって,平穏かつ公然に6年間占有を続けた後,その土地がB所有のものであることを知った場合,Aは,その後4年間占有を続ければ,その土地の所有権を時効取得することができる。
3 Aが20年間平穏かつ公然に占有を続けた場合,その占有が賃借権に基づくもので所有の意思がないときであっても,Aは,その土地の所有権を時効取得することができる。
4 Aが,占有を続け,その土地の所有権を時効取得した場合,Aが所有権を取得した時点は,時効が完成した時である。



〔問 15〕 Aが,建物を所有する目的で,Bから土地を買い受ける契約を締結した場合に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,Aがその善意悪意に関係なく契約を解除することができるものは,どれか。
1 その土地に隠れた瑕疵があり,建物を建てることができないとき。
2 その土地の全部がCのものであって,BがAに権利を移転することができないとき。
3 その土地の一部がDのものであって,BがAに権利を移転することができず,残りの土地だけでは,建物を建てることができないとき。
4 その土地にEの地上権が設定されており,その地上権について登記がされているとき。


〔問 16〕 AがBから土地を買い受ける契約を締結した場合に関する次の記述のうち,民法の規定によれば,誤っているものはどれか。
1 その土地のすべてがCの所有地で,BがAに移転することができなかった場合,善意のAは,その事実を知った時から1年間に限り,契約を解除することができる。
2 その土地の一部がDの所有地で,BがAに移転することができなかった場合,悪意のAは,契約の時から1年間に限り,Bに対し代金の減額を請求することができる。
3 その土地にEが登記済みの地上権を有していた場合,善意のAは,その事実を知った時から1年間に限り,Aが受けた損害につきBに対し損害賠償を請求することができる。
4 その土地に隠れた瑕疵が存在した場合,善意無過失のAは,その瑕疵の存在を知った時から1年間に限り,Aが受けた損害につきBに対し損害賠償を請求することができる。



〔問 17〕 Aの推定相続人として妻B及び兄Cのみがいる場合,民法の規定によれば,次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 Aが死亡した場合,B及びCは,Aが死亡したことを知った時から3月以内に,相続の承認又は放棄をしなければならない。
2 BがAを虐待した場合,Aは,Bの廃除を家庭裁判所に請求することができる。
3 Aが死亡し,Bが相続を放棄した場合,Bは,Aが死亡したことを知った時から3月以内であっても,原則として,相続の放棄を取り消すことができない。
4 Aが遺産の全部をBに遺贈した場合,Cは,Bに対して遺留分の減殺を請求することができる。


〔問 18〕 Aの所有する土地をBがAから購入したが,Bが未だ移転登記をしていない場合に関する次の記述のうち,民法及び不動産登記法の規定並びに判例によれば,BがCに対して登記がなければ土地の所有権を主張できないものはどれか。
1 BがAから購入した土地をCが不法に占拠している場合
2 BがAから購入し,登記手続きをCに委任したところ,CがAから当該土地を購入して登記をC名義に移転した場合
3 BがAから購入した後,その事情につき悪意のCがAから当該土地を購入して登記をC名義に移転した場合
4 BがAから購入した後,CがBをだまして登記の申請を妨げ,CがAから当該土地を購入して登記をC名義に移転した場合



〔問 19〕 Aが所有する建物について次に掲げる事実が生じた場合,民法の規定及び判例によれば,次の記述のうち誤っているものはどれか。
1 Aから建物を譲り受け移転登記を完了したBは,その譲渡前にAから建物を賃借し引渡しを受けていたCに対して,建物明渡しを請求することができない。
2 DがAから建物を購入し,代金全額支払いを済ませたが,AがDへの所有権移転登記を完了する前に死亡し,EがAを相続した場合,Dは,その所有権をEに主張することができない。
3 FがAに無断でF名義の所有権移転登記をしたが,Aがこれを知りながら放置していた場合,Aは,Fから善意で建物を購入し,所有権移転登記を済ませたGに対して,その所有権を対抗することができない。
4 A所有建物を時効取得したHは,その後にAから建物を譲り受け,移転登記を完了したIに対して,その所有権を対抗することができない。


〔問 20〕 不動産登記に関する次の記述のうち,正しいものはどれか。
1 登記権利者は,その者の所有権を確認する確定判決によっても,売買による所有権移転の登記の申請を単独ですることができる。
2 所有権の保存の登記の申請は,登記権利者及び登記義務者が共同して行わなければならない。
3 登記名義人の住所の変更の登記の申請は,登記名義人が単独ですることができない。
4 権利に関する登記の申請をするときは,申請人又はその代理人が登記所に出頭して行わなくてもよい。





 

 権利関係,宅建業法,法令制限・税・その他の3つの分野に分けて,それぞれ中間確認テストと総合確認テストを行います。
 確認テストでは,過去問をベースとした重要度の高いものだけを出題します。確認テストの目的は,現段階の自分の弱点をみつけることです。良い点数を取ることがここでの目的ではありません。少しでも曖昧な知識があった場合は,たとえ正解していてもしっかりと復習しなければなりません。
 講座の中では,この問題を50分程度で解いてもらい,その後に原則として全問についての解説講義を行います。



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