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たとえば飲食店を始めたい人がいた場合,その人は何をしなければならないでしょうか。場所を確保して仕入先をあたる…のは当然ですが,何よりも飲食店の営業許可を官公署(市役所など)に申請し,許可をもらわなければ,どんなに経営能力があっても開店させることはできません。このとき必要になるさまざまな書類は,法律的な知識を要するものです。そこで行政書士は,法律の専門家として,クライアントから依頼を受け,報酬をもらって,これらの書類を作成することができます。他にも,行政書士の作成できる書類は一万点以上あるといわれています。本人の努力次第で,行政書士としての仕事の領域は無限に広がっていくといえるでしょう。
行政書士の仕事は,書類作成だけではありません。依頼人に代わって官公署(市役所 など)に提出するところまで仕事とすることができます。依頼を受けるに際し,@書類作成業務とA提出代行業務とは,ほとんどセットになっています。さらに,平成14年度の行政書士法の改正により,これらの書類を「代理人として」作成・提出できるようになりました。依頼された書類を機械的に作成し,提出を代行するのみならず,依頼人のために自らのアイデア・法的技術を駆使して,ある一定の裁量に基づき仕事をすることもできるようになりました。これによって,ますます行政書士の法律専門家(スペシャリスト)としての社会的地位は高まっています。
行政書士は,作成する書類に関し,相談に応じることもできます。たとえば,飲食店の営業許可を扱う場合,営業許可を得るためにはそもそもどのような種類の書類を作成しなければならないのか,書類にはどのような事項を記入するのか,などを依頼人に指示したり,意見を述べたりします。また,建物賃貸借契約の解約にまつわる敷金返還のもめごとなどの相談が増えているようです。不動産賃貸借の場合は,行政書士主任者資格と併用することで,他の行政書士の業務と差別化が図れるでしょう。
アメリカのプロ野球選手の年俸契約更改などがテレビニュースで放送されたりしています。ほとんどの場合,選手は交渉のプロではないので,自分にとって契約が有利に働くよう,「交渉人」(代理人)をたてます。依頼を受けた代理人は,その契約更改の場面で選手に代わり,自分の法律知識を活かしながら契約をすすめていきます。
クライアントの依頼を受け,報酬を得て,官公署に提出する「書類を作成」することが,行政書士の中心的な業務です。この「書類を作成」するのにかえて,電磁的記録(パソコンなどを使ったデータの記録)という手段をとることができるようになりました。